iPadOS 26の新機能

8月初旬にアプリのアップデートを行いました。余裕を持って作業したつもりでしたが、リリース直前になってiPadの「スプリットビュー」未対応になっていることに気付きました。どうやら修正作業の中でコードが消えてしまったようです。慌てて新たにビルドし直し、とても忙しい思いをしました。


…しかし、ちょっと待てよ!

実はiPadOS 26(OS26)では「スプリットビュー」と「スライドオーバー(Slide Over)」が正式に廃止され、全く新しい柔軟なウィンドウ管理システムに統合される予定です。今後は従来の分割画面ではなく、複数ウィンドウの自由な配置やサイズ変更ができる、新しいマルチタスク体験に移行します。


つまり、正式発表まであと1ヶ月ほどのタイミングで、私は必死になって「スプリットビュー」対応をやり直していたわけですが、この対応もあと1ヶ月の命ということになります…。


さらに、「スプリットビュー」対応がiPadOS 26上でエラーにならないか心配になり、ベータ版をインストールして検証しました。その結果、従来の「スプリットビュー」起動操作やジェスチャーを行っても、エラーやクラッシュにはなりません。ただSplit View自体が反応しない(画面が分割されない)だけです。


多くの報告や技術解説でも、「エラーが出る」「システムが落ちる」のではなく「単純にSplit Viewが動かなくなる」という挙動が述べられています。アプリ側でもSplit View用メニューが表示されなくなったり、操作しても何も起きない状況になるようです。


つまり、エラーやフリーズの心配はなく、システムや他アプリに悪影響もありません。


【iPadOS 26でのアプリ開発者の対応ポイント】


スプリットビュー/スライドオーバー関連の既存APIは非推奨扱いになる


新しいウィンドウ管理システム(ウィンドウのリサイズ、複数ウィンドウ対応など)への改修・最適化が必要


ユーザーがウィンドウを自在に移動・リサイズする新しいUIに、アプリも快適に追従できるか確認


旧Split View前提のUIは見直しが必要。動作検証・ユーザーガイドの更新も推奨


新しいウィンドウ管理仕様に合わせてコードや設定を整理し、不要となるSplit View用の実装は整理しておく


結論:開発者はiPadOS 26の正式リリースまでに新しいウィンドウ管理仕様に対応したアップデートを準備し、不要なSplit View関連コードの見直し・削除を進める必要があります。今後、順次各アプリで対応アップデートが配布されるでしょう。